旅するうつわ「TRIP WARE」

突然ですが、みなさんは役目を終えた陶磁器がどのような道をたどるかご存知でしょうか。
実は一度焼かれた焼き物は土に還らず、ゴミとして埋めるしか方法がありません。

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しかし、陶磁器をつくるのに欠かせない陶土、陶石は限りある資源です。
これらの貴重な資源を大切に使い続けることと、ごみの発生を減らし環境問題の改善を目的として生まれたのが、今回ご紹介する「TRIP WARE（トリップウェア）」です。

一度窯元を旅立ち、食卓で使われて時を経て戻ってくる。そんなイメージから名付けられた「TRIP WARE」。
「旅するうつわ」を意味する名前の通り、姿を変え私たちの食卓を旅しているのです。

では、「TRIP WARE」はどのようにして環境問題の改善と繋がっているのでしょう。
実はこの製品の原料には、使用済みの陶磁器が細かく砕かれ20％混ぜられています。

※回収後に荒く粉砕→さらに細かく粉砕→1ミリ以下になるくらいまで粉砕

焼き物を細かく粉砕し、新しい陶土に混ぜることで、一度焼成された器がふたたび原料となり、また器へよみがえります。
このようにして「TRIP WARE」は資源保全や環境問題改善の一翼を担っています。

デザインは柳宗理の思想を学び、普遍的な価値の普及を目指すヨシダ手工業デザイン室が担い、生産は国内シェア60％を占める日本一の食器産地、岐阜県東濃地方の美濃焼メーカー、市原製陶株式会社が行っています。

釉薬（ゆうやく）をかけて色付いた表情は少しずつ表情が異なり、シンプルなデザインでありながら食卓に花を添えくれます。

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フタを付けると保存容器としても使え、家族の食事時間がずれたり、翌日におかずを取っておいたりと、様々なシーンで活躍してくれます。また、フタの有無に関わらずスタッキングができる為収納もしやすく、とことん使い手に寄り添ったデザインとなっています。
食洗機・電子レンジに対応しているのも嬉しいポイントですね。